VIX指数(恐怖指数)を目安に株価の高騰を警戒

2017年もあとちょっとですね。今年の株式市場はかなりの高騰を見せました。

アメリカのダウ平均は史上最高値の更新を繰り返し、日経平均はバブル崩壊後の最高値を更新。果たして来年もこの勢いは続くんでしょうか?

どちらにしてもこのように株価が高値を維持している時こそ大幅な下落に警戒をしておく必要があります。

アメリカの著名投資家であるジョン・テンプルトンの有名な相場格言があります。

「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えて行く」

この格言は株価が大きく下落して市場全体が悲観している時にこそ株価が値上がりするチャンスがあり、株価が上昇して市場全体が楽観している時にこそ下落するリスクがあるということを端的に表しています。

現在の相場はこの格言でいうところのどこに位置しているのか?

それを知るためにチェックしておきたい指標の1つがVIX指数です。

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VIX指数とは

VIX指数とは恐怖指数とも呼ばれ、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500を対象とするオプション市場のボラティリティを基に算出される指数です。

初めて聞いた方はなんのこっちゃ?って感じですよね(笑)。

難しい説明は思いっきり省いて要点だけまとめると・・・

VIX指数とは投資家が相場の先行きにどのくらい不安をもっているかを示す指数

ということになります。

かなり省きましたね(笑)。でもここではこれくらいの理解で十分です。

一応少しだけ詳しく説明すると、S&P500とはアメリカの代表的な500の企業の平均株価指数です。日本で言えば日経平均やTOPIXのようなものですね。

また、ボラティリティとは価格の変動の幅の事です。例えば株価の値動きが激しかった場合はボラティリティが大きいということになりますし、あまり値動きがない場合はボラティリティが小さいということになります。

さらにオプション取引とはある商品を特定の期日に特定の価格で受け渡す権利を売買する取引です。ちょっと難しいですが、とりあえずオプション取引は株式市場の先行指標として見ることができるものだと理解してください。

したがって、オプション取引のボラティリティの大きさによって将来の相場に対する投資家の心理が読み取れるわけです。値動きが大きくなればその分、不安心理も大きくなりますよね?

ちなみにVIX指数がS&P500を対象にしているのに対し、その日本版と言えるのが日経平均VIであり、こちらは名前のとおり日経平均の値動きを対象としています。

VIX指数の見方

VIX指数の数値は平常時では20前後で推移しています。しかし、株価が大きく下落するとVIX指数は30、40と跳ね上がっていきます。

2008年のリーマンショックで株価が暴落した時には80を超えていました。

このようにVIX指数が上昇するということは、投資家が株式相場に対して不安を感じて悲観的になっていることを示しています。

逆にVIX指数が下がっている場合は投資家は安心感をもっており、相場に対して楽観的になっていることを示しています。例えば10くらいの時は相場はかなりの安心感に包まれていると考えていいと思います。

VIX指数の活用

気をつけておきたいのはあくまでもVIX指数は投資家の心理を反映しているのであり、実際のリスクの大きさとはまた別であるということです。

冒頭のテンプルトン卿の言葉にあるように、相場全体が悲観的になっている時こそ割安で株を買える絶好のチャンスであったり、楽観的なムードが漂っている時こそが大きな下落のリスクを抱えていたりする場合があります。

例えばリーマンショックの数ヶ月前のVIX指数は10を割り込んでいましたが、リーマンショックが起きると80を超えるまでに上昇します。数ヶ月前の安心感が恐怖感へと変わったということになります。

ここからわかることは株価が上昇して市場が楽観ムードでも、VIX指数が低下を続けた場合、その後に大きな下落の可能性を警戒する必要があるということです。

また株価が暴落して市場が悲観ムードでも、VIX指数が極端に上昇したら超割安で株を買えるチャンスの可能性があるということです。

もちろん、VIX指数だけを見て株の売買をすることはやめたほうがいいですが、現在の相場のムードがどういう状態なのかを考えるには十分活用できると思います。

ちなみに今現在のVIX指数は9~10の間で推移を続けています。特にここ数ヶ月は10を割り込むことが頻繁になっています。

これは記録的な低水準と言えるでしょう。

少なくとも今から新たに株を買うのは相当慎重になったほうが良いと思います。

というかヤバイにおいがプンプンしますね(笑)。

まとめ

VIX指数は相場が急落した時には大きく反応しますが、ゆっくりと下落していくような展開の時などあまり反応しない場合があります。

これはVIX指数が値動きの大きさに反応するためで、ゆっくりと下落する場合は値動きも小さいからです。

したがって僕はあくまでVIX指数を目安の1つとして使っています。

アメリカでは追加の利上げも決まり、相変わらず株価も最高値を維持しています。

今回はVIX指数を取り上げましたが、いろいろな角度から相場の状況を確認して、警戒を怠らないようにしたいと思います。

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