久しぶりの更新になりますね。
2018年が明けてから最初の取引では700円以上値上がりした日経平均。
その後も上昇し、一時は2万4000円に届くかというところまでいきました。
年明けからほぼ2週間が経った現在は少し落ち着きましたが、2万3000円台後半と引き続き高値圏を維持しています。
またアメリカのダウ平均も史上最高値を更新中。
果たしてこのまま株価は上昇を続けるんでしょうか?
年末からの株価上昇の要因
昨年の株価は夏以降ものすごい勢いで上昇しましたが、11月に入ると少々停滞気味になりました。
しかし12月以降は再び上昇をはじめ、年が明けてもその勢いは衰えるどころか増しているような印象です。
この株価上昇の大きな要因の1つはアメリカで税制改革法案が可決されたことによると思われます。
税制改革法案の中でも特に法人税減税は影響が大きく、法人税をこれまでの35%から21%へと引き下げるものでした。
これにより企業の収益が増えることになるのは確実ですから、株価が上昇するのはある意味で当然の事と言えます。
とはいえ、ここまで上昇するとは個人的には少しびっくりしましたけど(笑)。
12月の上旬から現在までを振り返ると、ダウ平均が約6.5%、日経平均で約4%上昇しています。
株価がこれだけ上昇を続ける中で、これまであまり動きのなかった金利がじわじわと上がりはじめました。
上がりはじめた金利
アメリカの中央銀行FRBは12月13日のFOMCにおいて、2017年で3度目の利上げを決定しました。これに伴いアメリカの金利が短期金利も長期金利も上昇しています。
特にこれまで利上げやバランスシートを縮小しているにもかかわらず、目立った動きのなかった長期金利が上昇をはじめたのが非常に印象的です。
米国債10年の利回りは、FOMC前は約2.4%でしたが、現在は2.55%くらいまで上昇しています。
仮に長期金利がこのまま上昇を続けていけば、実体経済への影響は確実に現れてくると思われます。
具体的に言えば、消費にブレーキがかかり、物価の上昇が抑えられる可能性があります。
ただ一方で、先程述べた法人税減税によって企業収益の拡大も見込まれるため、企業の設備投資も活発化する可能性も考えられます。
そうなると消費や物価がどちらに引っ張られ、どのように推移するのか非常に興味深いです。
個人的には消費が伸びなければ、企業収益の拡大は限定的になるのではないかと考えています。
また、利上げを継続することで金利の上昇を招き、消費が低迷して物価の上昇が抑えられた場合、FRBのインフレ目標が達成困難になる可能性があります。
そうなった時、引き続き利上げやバランスシート縮小などの金融引き締めを進めるのか、それとも政策を転換して金融緩和を再開させるのか、FRBがどのような政策をとるのかこれまた興味深いところです。
どちらにしても金利の動向は常にチェックしておきたいところです。
まとめ
現在の株価は普通に考えれば明らかに割高であると個人的には思います。
しかし、「後から考えればあの時はまだ割安だった。」なんてことは投資の世界ではよくあることだと思うので、確実なことは何もわかりません。
僕のような素人個人投資家が株価の先行きの予想をしても意味がありません。
やはり大事なのは各種指標を常にチェックして、自分のポートフォリオのバランスに気を配りながら、しっかりと資金管理をしていくことですね。
今年も淡々と投資していきたいと思います。