世界的な大暴落が終息しても日本株に期待できない理由

猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響で世界中の株価は大暴落となりました。

特にヨーロッパでは急速に感染が拡大しており、アメリカでもじわじわと感染者が増加しています。

ただ株式市場の先行きを考えた時に、現状決して楽観はできませんが株価暴落の原因がウイルスである以上、感染拡大が落ち着けば株式市場は大きく反発すると思われます。

もちろん日経平均も反発して値を戻すでしょう。

しかし日経平均に関しては、反発する力がどのくらいあるのかは正直あまり期待できないのではないかと考えています。

あくまで僕の個人的な予想になりますが、そのように考えている理由について書いてみたいと思います。

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日本株が期待できない理由

僕が今後の日本株の反発にあまり期待できないと考える理由は主に以下の2点です。

  • 景気後退入りがほぼ確実
  • 日銀に残された手段がほとんど無い

この2点について詳しく説明したいと思います。

景気後退入りがほぼ確実

まず1点目としては、日本経済が景気後退(リセッション)に入るのがほぼ確実になったということです。

「景気後退とかよく聞くけど、何をもって判断するの?」

と思われる方もいるかと思いますが、ちゃんとした定義があります。

定義としては二四半期連続でGDPがマイナス成長した場合、景気後退と判断されます。

もうニュースなどでご存知かと思いますが、2019年の10~12月期のGDPは前期比-1.6%でした。
つまり次もマイナスだった場合、景気後退とみなされるというリーチがかかった状態に今いるわけです。

では2020年の1~3月期はどうなのかという事になりますが、ご存知のとおりコロナウイルスで社会的にも経済的にも大ダメージを負っています。

したがって普通に考えれば1~3月期もマイナス成長になるでしょう。

ということでこのままいけば二四半期連続でGDPがマイナス成長となる可能性は極めて高く、ほぼ確実に景気後退入りしてしまうことになります。

この10~12月期の大幅なマイナス成長の原因は、政府がどんなにごまかそうが消費増税の影響であることは間違いありません。

当たり前のことですが、消費税はこの先ずっと10%なので増税の悪影響が2、3ヶ月で消えることはなく、大規模な経済政策でも行わない限り、当分の間景気の低迷は続くでしょう。

まして緊縮財政大好きで無能な日本政府が景気後退に陥ったからと言って、大規模で適切な経済政策を実行できるとは思えません。

したがって中・長期的に日本株が大きく上昇する可能性は低いと考えています。

日銀に残された手段がほとんど無い

2点目の理由として、日銀に残された政策手段が現状ではほとんど無いということがあげられます。

例えばアメリカのFRBは前任のイェレン議長、現職のパウエル議長と段階的に利上げを行ってきました。

この是非はともかく、この段階的な利上げを行ったことで、危機の際に利下げによって対応できる余地が残されています。

昨年の夏以降数回の利下げを行い、今回も3月2日に0.5%の緊急利下げをしてしまったので、残りの弾数は少なくなっているとは言え、FRBはまだ利下げできる余地を残しているわけです。

また少し難しい話になりますが、FRBは最近までバランスシートを縮小してきました。
これにより金融機関が保有する国債などを買い取って大量の資金を世の中に供給する量的緩和の余地も一応は残されています。

要するに残り少ないながらもFRBには危機に対応するための政策手段がまだ残されていることになります。

これに対して日銀はすでにマイナス金利を導入しているため、危機に際して利下げで対応することができません。

報道ではさらなるマイナス金利の深堀りも議論されているようですが、金融機関にとって深刻なダメージとなるのは間違いないので、現実的ではありません。

仮に更なるマイナス金利の深堀りを行えば、金融機関の破綻なども想定されるのでそれはそれで大きなリスクになります。

また量的緩和についても市中に残された国債にも限界があるので、それらを買い取って大量の資金を供給するというような事は現状ではかなり難しいでしょう。

したがって日銀にできる政策手段はほとんどないため、金融政策によって株価が大きく押し上げられるようなことは期待できないと考えています。

景気後退の打開策

日本の景気後退を金融政策だけで改善するのは難しいと思います。

打開策としては財政政策しかないでしょう。
具体的には減税と大規模な公共投資ですね。

これらの効果がどれほどのものなのかはアメリカの「トランプ減税」などの効果を見れば一目瞭然です。

しかし日本の安倍政権はこの時期に減税するどころか消費増税をするような、どうかしてる政府ですので、まともな政策など期待しない方が良いでしょう。

仮に、もし仮に日本政府が大規模な財政政策を打ってきたとしたら、その時は長期的な投資スタンスを大きく変更する必要があると個人的には考えています。

まとめ

以上、2つの理由(景気後退入りがほぼ確実、日銀に残された手段がほとんど無い)によって、新型コロナウイルスが終息しても日本株の先行きには期待できないというのが現時点での僕のスタンスです。

もちろん言うまでもありませんが、今回のウイルスが落ち着けば各国の株価と同じように一時的には大きく上昇する場面もでてくるでしょう。

しかし、中・長期的には日本株にとって非常に厳しい状況が待っているのではないかと思います。

したがって2019年のような反発からの上昇トレンドという流れになる可能性は極めて低いと考えています。

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