イールドカーブで株価のピーク(天井)を予測する!

相変わらず株式市場は好調なようです。

アメリカのダウ平均株価は引き続き史上最高値圏にありますし、日経平均もバブル崩壊以降の最高値圏で推移しています。

 

こうなると気になるのが株価のピーク(天井)です。

どこまでも無限に上がり続ける訳はないので、どこかで調整なり暴落なりがくるでしょう。

もちろん株価のピークを正確に当てることなど不可能ですが、判断の1つとして利用できる重要な指標があります。

 

それがイールドカーブです。

 

イールドカーブによって将来の景気や金利の動向をある程度予測することができ、株価のピークを探る上でもヒントとなる可能性があります。

 

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 イールドカーブとは?

イールドカーブとはざっくりと言うと

国債の金利と償還期間(満期になるまでの期間)の相関関係を示す曲線

です。

 

わかりづらいですよね(笑)。

順を追って説明します。

 

まず、国債の金利は償還期間によって変わってきます。

例えば現在の米国債2年の金利は約2.1%、米国債10年の金利は約2.6%というように償還期間によってそれぞれの金利は異なります。

このような償還期間と金利の関係をグラフ化して短期金利から長期金利へと線で結んだものをイールドカーブといいます。

簡単に言えばこれによって、短期と長期の金利差がどの程度あるのかがわかるんです。

 

イールドカーブの種類

イールドカーブにはいくつかの種類があります。

 

短期金利よりも長期金利が高い状態を順イールドといいます。

これは将来的に景気が拡大し金利が上昇すると見込まれている状態で、イールドカーブは右上がりの曲線となります。

 

また短期金利と長期金利の差が縮小してイールドカーブが緩やかに平坦になっていく状態を、イールドカーブのフラット化といいます。

イールドカーブがフラット化するということは、将来の景気拡大が不透明で金利の上昇について懐疑的に見られている状態です。

 

そして金利差が逆転して短期金利が長期金利を上回っている状態を逆イールドといいます。

逆イールドは将来の景気減速とそれに伴う金利の下落が見込まれている状態です。

この逆イールドこそが株価のピークを探る上でヒントになり得るのです。

 

株価のピークを探る

注目すべきはITバブルの直前やリーマンショックの直前に逆イールドが起きているという点です。

逆イールドが起こったすぐ後に株価はピークを迎え、その後に暴落しています。

これは日本のバブル崩壊直前にも見られた現象です。

したがって、逆イールドが起こった時は株価が天井付近である可能性が高く、その後の株価の下落を警戒した方が良いと考えられます。

 

ただ過去の事例によると逆イールドになったからといってすぐに株価が急落するわけではなく、しばらく株価は上昇を続ける傾向が見られます。

ですので、逆イールドが起きたら株価はピーク、もしくはピークを迎えつつあると解釈するのが適当かもしれません。

 

現在のイールドカーブ

では、今現在のイールドカーブがどの程度なのかを確認してみます。

ここでは一般的に用いられる米国債2年と米国債10年の金利差を見ていきます。

2018年1月22日 2017年1月22日
①米国債10年 2.63% 2.51%
②米国債2年 2.09% 1.22%
金利差(①-②) 0.54 1.29

 

現在の米国債2年の金利は2.09%、10年債は2.63%なので金利差は約0.54ポイントになり、短期金利を長期金利が上回っています。

次に1年前の金利差を見ると、2年債の金利が1.22%、10年債が2.51%で金利差は1.29ポイントでした。

1年前には1.29ポイントあった金利差が現在では0.54ポイントになっており、明らかに金利差が縮小(イールドカーブのフラット化)している事が分かります。

 

以上の事から考えると、とりあえず今現在は短期金利より長期金利が高いので株価がピークであるとは考え難く、少なくともイールドカーブの面からはすぐに暴落する可能性は低いと思われます。

その一方で、イールドカーブは急速にフラット化が進んでおり、仮にここから金利差がさらに縮小して長短金利が逆転した場合(逆イールド)、株価はピーク圏にあると考えられ、その後の急落を想定する必要があるかもしれません。

 

まとめ

イールドカーブについて大まかにまとめてみます。

 

・イールドカーブは国債の短期金利と長期金利の金利差を表す曲線

・イールドカーブにはいくつかの種類があり、それによって将来の景気や金利の動向を市場がどのように予測しているかが分かる。

・短期金利が長期金利を上回る逆イールドになった後は株価がピークを迎え、その後急落する可能性が高い。

・現在は短期と長期の金利差が急速に縮小するイールドカーブのフラット化が進んでおり、これが逆イールドになったら警戒が必要。

 

今回は株価のピークを探る1つのヒントとしてイールドカーブを取り上げました。

相場には様々な要素が複雑に絡みあっているため、イールドカーブの状態だけを見て株価がどうなるかを予測することは出来ませんが、判断材料の1つとしては非常に興味深いデータだと思います。

当然のことですが、逆イールドになったからと言って絶対に株価がピークであるとは限りませんので、くれぐれも色々な情報を確認して自己責任で投資を行ってください。

今後もチェックを続けていきたいと思います。

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