企業の成長率を重視して割安な株を探す条件

前回の記事(再びの原油価格下落の理由と僕の保有銘柄動向)でも書きましたが、このブログ用に1、2銘柄購入して定期的に成果報告をしようかと思います。

理由は最近僕がいつも参考にさせていただいている割安成長株投資家の方々のブログを読み返していたら、久しぶりに個別の割安成長株でも探してみようかなという気になったからです。

正直言うと、実はブログを始めたらこういうのやってみたかったんですよね(笑)。

仮に損したとしてもネタ的には面白いし、このブログのコンセプトらしくゆる~く中長期投資をして成果報告をしていきたいと思います。

もちろん、この記事では紹介する銘柄の購入を推奨するわけではなく、管理人であるはやぴーの個人的な判断に基づく投資です。投資の判断はあくまで自己責任でお願いします。

 

購入の基準

まず購入の基準ですが、企業の成長性と安全性を重視した以下の条件で探してみました。

  1. 直近4~5年以上継続して営業利益が増加しているもの
  2. 直近4~5年間の営業利益の増加率の平均と現在のPERを比べて割安なもの
  3. 自己資本比率45%以上のもの
  4. 有利子負債が問題なく返済可能なレベルであるもの

あくまでもこの条件は、僕なりに成長性と安全性が期待できると判断した条件ですので、参考程度に考えて下さい。

1は企業の成長率についてみています。成長率の大きさはそれほど重視せずに、安定的に成長が継続しているかどうかを重視してみました。

2はいわゆるPEGレシオというやつです。
PEGレシオとはPERを予想成長率で割った値で、その企業の現在の株価に将来の成長予測を加味した上での割安度を計れます。その値が1以下なら割安、2以上なら割高と判断できます。

1、2共に純利益ではなく営業利益をベースにしている理由は特別損益などの影響を受けず、純粋な本業の利益の成長力を重視したいためです。

PEGレシオを求める時に必要となるのが予想成長率ですが、今回はこの値として直近5年間の営業利益の増加率の平均(年平均成長率)を採用してみました。将来の成長予測は難しいので、過去の実績を基に考えるのが妥当だと思ったからです。

ちなみに年平均成長率のことをCAGRといいます。
このCAGRの求め方はネットで「CAGR 計算」などで検索するとエクセルでの簡単な計算方法や数字を入力するとすぐに計算してくれるサイトがありますので、興味のある方は調べてみてください。

3、4は企業の健全性を測る目安にしています。
自己資本比率は一般的にこの程度あれば問題ないかなと思います。

4は要するに営業キャッシュフロー有利子負債比率です。
営業キャッシュフローとはその企業が本業でどれだけの現金を稼いでいるかを示しています。

その営業キャッシュフローで有利子負債を返済する能力がどのくらいあるかを表しているのが営業キャッシュフロー有利子負債比率です。
ものすごくざっくり言うと、現在の現金収入で借金を返済するのに何年かかるかを示しています。計算方法は

営業キャッシュフロー有利子負債比率=有利子負債÷営業キャッシュフロー

となります。

営業キャッシュフローも有利子負債も会社四季報に載っていますので、決算短信をみなくても手軽に調べられます。

今回はこの営業キャッシュフロー有利子負債比率がおおむね5以下で推移していれば問題ないと判断することにします。

 

以上を購入の条件として僕なりに探索してみた結果、次の2銘柄を購入しました!購入日は5月8日です。

 

2銘柄を購入

まず1つ目はクイック(4318)です。

この会社は求人広告や人材紹介を手がけていて、特に看護師や介護士の人材紹介が伸びているようです。僕の保有しているSMSと似た事業で、人手不足もあり安定した成長が見込めそうだなと判断しました。

ここ5年間の営業利益も安定して高い増加率を維持しており、営業利益の5年間の平均成長率は24.8%でした。

昨日はPER15倍を超えていたと思いますが、成長率を加味したPEGレシオは0.7くらいと予想し、十分割安だと判断しました。また自己資本比率も営業キャッシュフロー有利子負債比率も余裕で今回の基準をクリアしているので、1262円で100株購入しました。

 

そして2つ目はコンドーテック(7438)です。

この会社は主に土木・建設資材や鋼材などの商社であり、自社製品を製造するメーカーでもあります。

営業利益の伸びはこの5年の平均で12%とクイックほどの大きな成長率ではありませんが、こちらも着実に伸び続けています。

PER自体も約10倍と低く、PEGレシオは0.5くらいと予想しました。他の基準も問題なくクリアしているので、934円で100株購入しました。以下に今回購入した2銘柄を表にしておきます。

コード 銘柄 株価(現在値) 取得単価 保有株数 評価損益 評価損益率
4318 クイック 1314 1262 100 +5200 +4.12%
7438 コンドーテック 940 934 100 +600 +0.64%

 

まとめ

先述しましたが、今回の2銘柄を購入したのは5月8日でした。連休中にスクリーニングをかけていろいろな銘柄を物色していたんです。

そしてこの2銘柄に決めて連休後にいざ購入してみると、直後からクイックがガンガン騰がり始め、いきなり年初来高値を更新しました!いや~珍しいこともあるんですね。僕が買うと大体下がるんですけど(笑)。

まあ、この値上がりはたまたまですし、瞬間風速的なものかもしれません。あくまでも短期的な値動きは気にせずにじっくり保有して利益をだせればいいなと思っています。

そしてプラスでもマイナスでもこのブログで定期的に成果を報告していきます。

もし損したら笑ってやって下さい(笑)。

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